2017年7月12日水曜日

スタッフ紹介 おのD

みなさんこんにちは。今年からきみっしょんにスタッフとして参加することになりました小野寺圭祐です。大学の時は「おのD」と呼ばれていたので、そんな感じで呼んでください。
     ヒューストンのNASA(Johnson Space Center)で撮った写真です。

[自己紹介]
総合研究大学院大学の小野寺です。研究室は、太陽系科学研究系の田中智研です(https://planetb.sci.isas.jaxa.jp/luna/index.html)。

趣味はプラネタリウム読書です。

プラネタリウムは見るだけではなく、投影するのも好きです(某博物館で投影経験有り)。星座解説は、止められなければ、3時間ぐらいは普通にできますよ笑。好きな天体は色々ありますが、やはり初めて望遠鏡を通して見た天体であるオリオン大星雲(M42)ですかね。今まさに新しい星たちが誕生している場所で、とても神秘的な天体だと思います。

高校生の時は、文系だったこともあり、本を読むのも結構好きです。最近は恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読みました。研究室の先生が読書家ということもあり、セミナーの時に雑談でよく本の話をしたり、本の貸借りをしたりします。
ただ大学院生にもなると小説よりも英語で書かれた物理の教科書や論文を読む時間が多く、中々読書をする暇がないのが悩ましいところではあります…。

一方で、スポーツも結構好きです。特に、野球は小学校1年生からやっています(中学の時には全国制覇も経験)。研究の息抜きにきみっしょんスタッフのやまもんさんとキャッチボールをしたりしています。好きな選手はシアトルマリナーズの岩隈久志投手です。過去2回ほどシアトルに試合を見に行きました!

[研究紹介]
元々銀河の形成に関する研究がしたいと思い、大学に入りました。しかし、学部2年生の時にNASAに訪れたことがきっかけとなり、月の研究をしたいと思うようになりました。アポロ計画に影響されたんでしょうね。

現在は、月の内部構造を明らかにするという研究をやっています。天体の内部構造は、その天体の起源と進化を反映した構造になっています。つまり、月の内部構造を決め、どうすればそういう構造になりますか?ということを考えることで月の起源と進化を解明しましょう!といった感じです。

では天体の中身を知るにはどういう方法があるのでしょうか?

答えとしては、熱・重力・電磁波・地震波等を使った方法が考えられますが、僕の研究では地震波を使って内部構造の推定を行っています。日本人の感覚からすれば、地震=自然災害、地震学者=防災・地震予知を考える人みたいなイメージがあるかもしれません。しかし、本来、地震学は地球の内部構造を決めることに焦点をおいた学問なのです。地震波を使って内部構造をどうやって調べるのかについてはここでは割愛しますが、原理としてはスイカを叩いて中身が熟しているかどうか確かめるアレを想像してもらえば良いかと思います。音(波の周波数)が高ければ中身はまだ硬いし、低ければ熟しているといった感じですね。

地球では地震波を使って中身を推定してきましたが、月はどうなんでしょうか?

実は月でも地震は起きていて、月震(げっしん)と呼ばれています。アポロ計画(1969-1972)で月面に地震計(図)が置かれたことで、その存在が明らかになり、8年間ほどの観測で約12,000の月震が観測されました。月の地震と言ってもそのメカニズムは地球とは大きく異なっており、そのほとんどが未だ解明されていません(そこも面白いところではあります)。ともあれ、月震データがあれば月の内部を探ることはできます。

あれ?でも50年前に取られたデータなんだからいろんな人がもう解析しているんじゃないの?と思った人!鋭いです!その通りなのですが、実はまだ月の内部構造はよくわかっていないのが現状なんです!月震のデータはたくさんありますが、データのクオリティーが低く、精度良く内部構造を決められないというのが研究している人たちの意見です。

そこで、僕の研究では、かぐややLunar Reconnaissance Orbiter などの最近の探査機のデータとアポロの月震データを組み合わせることで、過去の研究よりも精度良く内部構造が決めよう、ということに挑戦しています。また、現在、田中智研では新しく月に地震計を設置するというAPPROACH計画も検討されており、今後の展開が楽しみな分野だと思います。

    図. アポロ計画で月面に設置された地震計(画像中央)、NASA HPより

[意気込み]
僕が高校生の時は、進路選択に頭を悩ませていた記憶があります(アメリカの大学に本気で進学しようと考えていた時期もありました)。でも、色々な所に行って、たくさんの人と話したことで視野が広がり、最終的には文系から理系に乗り換えて現在に至っています。みなさんにはきみっしょんを通して、宇宙のことだけではなく、自分の好きなこと悩んでいること等について気がすむまで議論してもらい、進路選択の材料にしてもらえればと思っています。特に、僕は元々教育学部で学芸員の資格も持っているので、教員になりたい人博物館で働きたい人については詳しいお話ができるかと思います。どうぞ宜しくお願いします!
おのD

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